Cherish a feeling -13ページ目
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自分らしい育児って?

自分らしい育児って?
そもそも「自分らしく」ってどんなふうに?

・・って思うことありませんか?



私は過去そんなふうに思いました。

言葉にすると簡単だけど、

いざやってみようと思っても、

何をどうしたらいいのかな・・?というふうに。



そこで、まず私が専門家の方に教わったのが、

「自分を責めないこと」でした。



失敗することって日々ありますよね。

思うようにいかなかったことなど。

そんな時に、



「やっぱり私ってダメだな」

「どうしてこうなんだろう」

「もっとちゃんとしなくちゃ」



・・というふうに思ってしまう・・・

これが「自分を責めること」なんですよね。



「自分らしく、ありのままに」というのは、

「どんな自分も自分」なので、

どんな自分にも「OKをだす」ことなんです。



「ダメだな」と思ったり、

「なんで私はこうなの?」

と事あるごとに思ってしまうと、

そんなふうに印象づけられた自分を

なかなか好きにはなれないですよね。

自己“嫌悪”に陥ったりします。



こうした自分を責める考え方は、

クセになってることが多いようです。

思考のクセなんですね。



なので、そんな時は、

ちょっと思考の方向変換をして、

「まぁ、いいか。こんな時もある^^」

・・というふうに、

“失敗した自分にOKを出す”といいそうです。



これは子どもとの関わりにも密接に関係するんですね。

次はそのことについても書いてみたいと思います。



責めずに活かす

自分を責める考え方のクセは、

子どもへの関わりにおいても影響します。

例えば、子どもがアクシデントを起こしたとき



「だから言ったでしょう」

「何度言ったらわかるの」

「どうしてできないの?」



・・というような表現です。

これは相手を責めてますよね。



自分の気持ちに余裕がないとき、

イライラしているときには

なかなか人に優しくできないように、

アクシデントが起きたとき、失敗したとき、

自分にOKを出さずに責めてしまう人は

他者にもそうなるんだそうです。



そうすると、

子どもまで自分を責めるようになってしまいます。



「なんでぼくは(私は)いつもこうなんだろう」

「どうせ私は(ぼくは)できないから・・」


自分に自信を持てなくなってしまいますよね。

なので、もし自分を責めそうになったら、



「おっと、方向変換・・」

「まぁ、いっか・・」と、



失敗は「次回に活かすための経験」

として大切に扱いましょう。

これだけでも、ずいぶん気がラクになりますよ^^


I(アイ)メッセージ

私がIメッセージを知ったのは
ずっとお世話になってるカウンセラーの
方からなんですけど、「親業」っていうのが
あって、本も出てるし申し込めば講座も
受けられるので受けてみました。


英語ってIが主語になるじゃないですか。
でも日本語ってYOUが主語になることが多い。
でもIを主語にしたらわりとスッと感情表現
できるんですよね。

傷つくような、ムッとするようなことを
言われたときに、
「あなたはヒドイ人ね」「ひどいこと言うのね」
これはYOUが主語になってて相手を
責めることになってしまいます。

Iメッセージを使って
「~と言われたら私はイヤな気持ちになる」
という言い方をすると、相手を「ひどい」
と言ってないし、自分の「気持ち」が
表現できてて伝わり易いと思います。

「親業」というだけあって講座では子どもとの
会話をメインに考えることが多かったんですけど、

例えば
子どもは子どもだから無理なことを言ったりします。
そんでなかなか気持ちを収められない。
子どもだから当たり前なんですけどね。

あれがしたい、これがほしい、これして、みたいな。
そんなときは、先に子どもの気持ちをくみとってあげる。
「遊んで!遊んで!」と言われたら
まず「そう、そんなに遊んでほしいんだね~
遊んでほしいよね~」と子どもの気持ちを受け止める。

それから「でもおかあさん、今これしてるから、
ちょっと待ってほしいな」とか「おかあさん、
今すごく疲れてるから遊べないの、どうしよう?」
とか・・「どうしよう?」と提案して
子ども自身にも一緒に考えさせることで、
自分で考えるちからがつくのでいいみたいです。

中にはなかなかそれでも「イヤ!」
と引き下がらない(うちの子もそう)
子もいますが、
(それはそれで個性なので悪いことじゃないのです)
そういう場合は無理のない程度で子どもの気持ちに
付き合ってあげれたらいいですね。
気持ちに共感してもらうことが続くと、
自分で折り合いをつけられるようになっていくようです。

・・・で、「親業」は教育者(先生)向けとか
医者向けとかあるらしく、対子どもに限らず
うまく応用すれば相手の気持ちを
くみとりながら自分の気持ちも言うことで、
コミュニケーションも深く広くなると思います。

これを使うと喧嘩にならないんですよね。
相手を責めないから。
で、自分の気持ちも押し込めないからストレスも
溜まりにくい。

自分にとって大切な人とのコミュニケーションでは
考えながら、これを使っています。
なかなかモノにするのは時間がかかるし、
すぐにできるようになるものでもないのですが、
あきらめず場面場面で練習していけばクセがついて
気持ちを溜め込むこともなくなっていくのでいいですね。


感情的に叱りそうになった時

疲れていたり、イライラしていたりすると、

つい感情的になって子どもにキツい言い方

をしてしまったり・・そういうことって

ありますよね。



でも、それが常態化してしまうのは

子どもにとっても、自分にとっても

よくないです。



私もそんな悩みを抱えていたときがありました。

このままではいけない、と思い、

こんなふうに考えて実践していきました。



“ 感情 ”に良い・悪いはありませんよね。

イライラや怒りも“ 感情 ”で、

“ そう思う・感じる ”ことが

悪いのではないですよね。

大切なことは

“ その後どう行動するか ”だと思います。



◆人は右脳で感じ、

 それを左脳で考えて行動するそうです。



右脳と左脳の連動がうまくいかず、

右脳で怒りを感じたまま表現してしまうと

“キレる”という状態になるそうです。

子ども時代に

右脳と左脳の連動器官が発達していないと

キレやすくなるんですね。

子どもに対してカッとなって、

怒鳴ってしまうのもそういうことだそうです。



なので、意識して、感じたことを

そのまま表に出さず、どう表現すればいいのかを

まず考え、そして行動する。



私も、少しずつ時間をかけて練習しました。



◆イライラするのは、性格ではなく、気持ちですよね。



誰しも楽しい・うれしい感情があるように、

人間ですからイライラや怒りの感情もあります。

そして、その人の特性によって、

感情表現の大きさ・激しさが異なるのだと思います。



それは良い悪いではないですよね。

気持ちですから。



自分の特性・気質を知り、

それに合った表現方法を考える。

そのときどう表現すれば

適切なコミュニケーションがとれるのかを、

自分に向き合って考える。



でも、疲れていたら、そこまで考えられない。

投げやりになりそうなときもあると思います。

「自分はそんなことが本当にできるのか?」

そんなふうに自分を疑うこともあると思います。

でも、なりたい自分が漠然とでもわかっていて、

どうすれば子どもに対して

適切な対応ができるのかも

頭ではわかっていて。

・・だけど感情(イライラ)の

比重の方が重くて思うようにコントロールできない。

そんなスパイラルに陥ることもあると思います。



でも、

“ 本当に ”こうしたい、こうなりたいと

思っていたら、そうなれると今は思います。

そう思えば、願えば、 脳にスイッチが入り、

その方向に向くそうです。



◆とにかく、まずは、

 「そんなふうになりたいから実行する」

という「気力」と「体力」を取り戻すためにも、

「なぜ私はイライラしてしまうんだろう?」

と思ったとき

「私は、イライラしたら

 子どもにやつあたりしてしまうんだな」

と、そんな自分を責めず、否定せず、

そのまま受け入れます。



◆「イライラしたりしない、

 怒らないお母さんになる」

ではなく、

完璧な人間・母親はいないのだから、と

“ イライラする前に気づいて心と身体を休めよう ”

と考えます。



◆自分にとってのイライラの元をさがします。

◆どうしたらそのイライラが減るのか考えて実行します。

◆イライラしてきたな、と思ったら横になったり、

好きな音楽を聴いたり、リラックスを心がけます。

◆自分のイライラしそうなタイミングをさがします。

 八つ当たりする前に心と身体を休めるために。



もちろん、すぐにはできないですよね。

でも、少しずつ、ゆっくりと、時間をかけて、

「子どもと一緒に自分も成長する」

ことをあきらめなければ、

きっと「なりたい自分になれる。」

今はそんなふうに思っています。




良いお母さんにならなくていい。

良い母にならなくていい

私はこのことに気づいてから、

とても気持ちがラクになりました。

肩の力がスーッと抜けていくような・・



“良妻賢母”“母親らしく”

よく使われますが、実体のない表現ですよね。



お世話になった専門家の方が言われた言葉に

「自分は自分以上でも以下でもない」

というものがありました。そして、

「自分以外の誰かになろうとしなくていい」

ともおっしゃいました。



“ 良妻賢母 ”や“ 母親らしい母 ”というのは、

世間一般というこれもまた実体のないもの

がつくり上げたイメージであって、

“ 自分自身 ”ではありません。

しかもその“ 世間一般のイメージ ”というものは



「特定の誰かが得をするための便利なもの」

「個人を狭い枠に嵌めようとするもの」かもしれません。



常に完璧を求められる、あるいは誰かの期待に応える、

なんて、想像するだけでドッと疲れてしまう。

私はそんなふうに思っています。





タイトルのとおり、完璧な人間なんていないように、

完璧な親なんていないし、無理しなくていいんですよね。



母親だって疲れていたり、気持ちに余裕がなかったり、

日によっていろいろと気分も違いますよね。

なんだか調子が良くない日まで、

“ 母親らしい ”“ 良妻賢母 ”

の仮面を被ってニコニコ優しくしているなんて・・

余計にストレスが溜まりますよね。



「そんな時もあっていい」

「まぁ、そんな時もある」



そんなふうに調子の良くない自分もOKにして

子どもに優しくできなかったときは、

少し冷静になってから



「ちょっと言い過ぎたな」

「言い方がキツかったな」と



“ 気づいたら謝ればいい ”そうです。

「さっきはお母さん言い過ぎたね。ごめんね。」

それだけで、子どもは安心するそうです。



誰だって失敗はありますよね。

自分の失敗にOKを出せる人は、

人の失敗にもOKを出せます。

寛容になれるんですね。



子どもの失敗にもイライラしなくて済みます。

謝ってもらえない子ども、

失敗を常に責められる子どもは、辛く寂しいです。



良い母や妻賢母になろうとすることは、

“ 自分を自分以上に良く見せようとする ”

ことにも繋がります。



でも、やはりそういうのは続かないです。

自分を追いつめることになりますから・・

子どもにとっても良くないですよね。



無理せず焦らず、自分のペースで。

それには自分自身について、よく知ることも必要ですね。



良い母にならなくてもいいんです。

自分のままでいいんです。

それが、子どもの幸せにも繋がる。

私はそう思っています。



感情表現(イライラ)→言い方を変えてみる

子どもがかんしゃくを起こしたり、ダダこねを始めると、困りますよね。
やろうと思っていた家事ができなかったり、お買い物が進まなかったり・・
そんなとき、ぜひ使って欲しいのがこの”アイメッセージ”です。

親業 というコミュニケーション講座で教わった方法なのですが、

意見が対立したとき、“相手を責めたり、困らせることなく、
自分の気持ちを伝えることができる””自分も相手も尊重できる”

というまさに魔法の言葉のようなコミュニケーション方法なんですね。


アイメッセージの“ アイ ”は英語の“ I ”なんです。
英語の会話だとI ( 私 )が主語になることが多いのですが、
日本語は YOU( あなた )が主語になることが多いです。

例えば、
子どもが遊んだあとにおもちゃを片付けなかったとします。
忙しくて、自分で片付けて欲しいとき、

「片付けなさい」

と言うと、この主語はYOU( あなた )ですよね。

「”あなたが”片付けなさい」と言っていることになりますね。

これだと、命令・指示になってしまうのです。

そして、いつもこのように、

「早くしなさい」
「静かにしなさい」
「勉強しなさい」

と指示されてばかりいると、指示されないと動けなくなってしまうんですね。
自分で感じて、考えて、行動することができなくなるそうです。


また、困るようなことをされたとき、

「どうしてそんなことするの?」
「わるいことばかりして」

のように言うと、これも(あなた)YOUが主語なので、

「”あなたは”どうしてそんなことするの?」
「”あなたは”わるいことばかりして」

なんだか責められているように感じますよね。

そして子どもは、

「わたし(ぼく)はわるいことばかりする子なんだ」
「わるい子、ダメな子なんだ」

と、自分を否定してしまうようになってしまいます。


しかし、同じ内容でも、アイメッセージを使って

「お母さん、(私は)おもちゃを片付けて欲しいな」
「それはやめて欲しいなぁ」


と”片付けて欲しい””やめて欲しい”と
”わたしの気持ちを伝える”と、
子どもも責められた気がしないので、自分を否定したり卑下することもなく、
こちらも伝えたいことを言えて気持ちよくコミュニケーションできるんです。

ぜひ一度、試してみてください。
私は、同じ内容なのに、相手の反応が全く違って
すんなり受け入れてくれることにビックリしました。

家事などで忙しい時、また疲れている時など、
子どもがダダをこねたり、かまってほしくて
“あれがしたい、これがほしい” と言ってきても、
なかなか相手をしてあげられない、なんてこと、よくありますよね。

そんなときは、

「そう、○○ちゃんはそんなに○○したいんだね~」
「○○したいよね~」

というふうに子どもの気持ちを受け止め、共感し、アイメッセージで

「お母さん、今○○してるからちょっと待ってほしいな」
と自分を主語にして気持ちを伝えたり、

「お母さん、今すごく疲れてて遊べないの、どうしよう?」
と“提案”して子どもにも一緒に考えてもらうことで、
子ども自身にも“自分で考える力”がつくそうです。

これを親が続けていると、子どもも、自分の気持ちを、
そして自分自身を大切にできるようになるそうですよ。


”子どものため”が押し付けになるとき

社会に適応できる子どもになるように、

叱咤激励したり、厳しくしつけないと、

という考え方をお持ちの親御さんもおられるようです。

しかし、この考えが危険な場合もあります。



私自身がそのような親のもとで育ってきたので、

自分が育児をするにあたっていろんな意味で

行き詰まり、心理学などで「本当のこと」を

知っていくうちに、「やっぱりそうだったのか」

と実感したんですね。



例えば、親が子どものために良かれと思って

やってきたことが、子どもにとっては

苦痛でしかなかったために

生きるちからさえ奪ってしまうことも

充分あり得るんですね。



私が賛同する育児関連のHPに

詳しく説明されていたので、ご紹介します。

自分の経験からも、非常に共感しました。



執筆者の高橋健雄さんは、子ども問題の

相談ボランティアとして不登校、非行など

多岐にわたる「相談」や「カウンセリング」

を20年されている方だそうです。



MIND-子どもの心を育てるためにHP、

思春期の項目内の幻想の子ども

より抜粋させていただきます。



◇ここから引用◇

『我慢や努力を積み重ねて来た人は、

 「~しなければ」「~すべき」

 「~の学校でなければ」等の人生観を

 生きる支えにしていることがあります。

 言葉にしなくてもそれを子どもに

 どこか強いたりすることがあるのです。



 すると子どもをコントロールしようとして

 裁くようになります。

 裁く心には相手を否定する心が生まれます。

 そうして子どもの声が聞こえなくなるのです。



 「私のような辛い経験をさせたくない

あなたのためよ」

 という想いには、どこか自分自身のことを

 肯定していない自分がいます。



    ~中略~

 お母さんは、自分の気持ちを聴いてもらえることで、

 子どもの声に耳を傾けられるようになり、

 子どもも次第に落ち着いた生活になってきたのでした。



 話すことは、テバナスこと。

 心苦しい気持ちを手放すと

新しいエネルギーが入ってきます。



 子どもが何か事を起こすなどをして

シグナルを発するときは、

 母親自身の気持ちを聴いてもらうこと。

 そういうことの大事さを私は常々感じています。』

◇引用終わり◇



子どもの気持ちを受けとめるには、

まず親自身が気持ちをじゅうぶんに

受けとめてもらう経験がないと難しいです。



「それくらい当たり前、私だって我慢してきた」

という親の気持ちをまず受けとめてもらいたいですね。

「よくがんばったね、たいへんだったね。」って。



子どもが自発的に「やりたい!」と思ってすることは

快になりますし、自分で立てた目標があっての苦労なら、

そのぶんだけ達成感も大きく味わえて

糧になると思います。



でも、「親の考えで“やらされる”」と、

苦痛になってしまうんですね。

子どもも納得のいかないこと、

理不尽なことはやりませんよね。

・・・感じるんですよね。



「本当に自分(子ども)のことを

思っているのかどうか」は。



気持ちを大切にすること、受け止めてもらうこと、

聴いてもらうことって本当に大切なんですよね。





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